定時制高校 、全日制高校との違い

高校には昼間授業をする全日制と夜授業をする定時制があります。ちなみに高校卒業ではなく進学のために取得されるのが高卒認定試験です。高卒認定試験は時間の短縮、経済的な短縮になる文部科学省実施の試験です。定時制高校は経済的事情で働きながら学ぶ生徒のため作られましたが、今は高校中退や登校拒否など事情のある生徒も多く通っています。
全日制と定時制は教育の内容は同じですが、定時制は夕方5時半から授業が始まり、クラブ活動も含めて10時前に終わらなければなりません。このため授業時間が少なく卒業まで4年かかります。
卒業証書には定時制という文字は入らず、全日制と同じ記載内容です。しかし授業内容はかなり違います。
定時制高校には中学の時いろいろな事情であまり勉強することが出来なかった生徒が多く通っています。そのため最初から高校の教科書を使って授業をしても理解できない生徒が多くいます。
クラスの人数が全日制より少ないことが多いので、一人一人の生徒の能力に合わせて教えていくとこが出来ます。教師にとって一斉授業が出来ないというのは大変なことですが、中学のレベルから始めなければならないという現状があります。
中には昼間働いている生徒もいて、仕事が終わってから登校してまず給食を食べて授業が始まります。働いている生徒の教科書代は無料になり、給食費は月3~4千円掛かります。
学校生活は授業が夜始まるということ以外、クラブ活動、修学旅行、生徒会活動など全日制と変わりません。最大の違いは生徒の学力に開きがあり、高校レベルの授業が出来るまで時間がかかることです。
1日4時間の授業で、放課後クラブ活動は1時間位しかできません。その時間に授業で解らない所があれば勉強をする生徒もいます。
様々な学力、年齢、事情の生徒がいる環境の中では教える側も、学ぶ側も難しいところが多く、リタイア―してしまう生徒も少なくありません。
中には懸命に勉強して就職する生徒、大学に進学する生徒も多くいます。経済的事情がある生徒には奨学金もあり、公立なので授業料も安く、教育の機会均等を目指したのが定時制課程です。
勉強に挫折した生徒が、再び学習意欲を取り戻す大切な教育機関としての役割も担っています。